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仙厓和尚と吾作饅頭

吾作饅頭のパッケージデザインは、仙厓和尚の「一円相画賛」(出光コレクション蔵)から着想しました。

仙厓和尚(仙厓義梵ぎぼん, 1750~1837)は、禅の境地を洒落っ気とユーモアでわかりやすく説き示した書画の数々で知られています。

この「一円相画賛」にある丸は「円相」といい、悟りの境地、絶対的な真理をあらわす画として、古来禅僧により好んで描かれてきたものです。
そして、左に添えられた「(これ食ふて)茶のめ」とは、すなわち禅語でいう「喫茶去」(きっさこ)を日本語に置き換えた言葉です。

つまり、悟りの象徴である円相を饅頭に見立てたばかりか、あまつさえ食ってしまえ、そしてお茶でも飲んでいけ、というのです。
ひとつひとつは禅の精神を伝える画と言葉なのに、ふたつを並べると、まるで別の意味になってしまう。飄々として、おかしみすら感じさせます。

一方で、その軽やかな印象とは裏腹に、禅とは常に悟りの境地を求め続けるもの、無心に、より高く深い悟りを追求する態度を忘れるべからず、と語りかけてくるようです。

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菓子づくりにも、終わりはありません。
「こだわり」ではなく、当たり前のこととして、素材を吟味し、手間を惜しまぬこと。
よりおいしく、より安全で安心なお菓子づくりを追求し続けること。
そして、お菓子で人々のこころを豊かにすること。

吾作饅頭の素朴でかざらない姿かたちをあらわした円相に、私共の終わりのない思いを込めたつもりです。

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なお、吾作饅頭の円相と文字は、東大寺第208世別当で華厳宗管長であった清水公照師(1911-1999)に書いていただきました。

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