木枯らし 【きんとん製、大納言粒あん】 初冬から寒に入って、木の葉を落としていく強い風を木枯らしと呼びます。すっかり葉を吹き落とされ、木肌をさらした木立に、冬の訪れを見ます。
山茶花 【ういろう製、白小豆あん】 観賞用として広く庭園に栽培される常緑樹。椿に似て花も葉も小さいです。初冬、白色か、淡紅色の花を付けます。花の少ない冬に咲き出るそのさびた風姿が愛され、庭樹のほか、茶花にも愛用されています。
柚子の香 【上用製、小豆こしあん】 外皮に凹凸のある実で、晩秋にうら枯れの中で緑色の葉に混じって金色に熟れます。香りが高く、葉を破ると香気が立ち上ります。冬至には柚子を浮かべた湯に入る習慣があり、万病を防ぐといわれています。薬効を期待すると同時に、新たに威力のある魂を身につける御祓(みそぎ)の意味も込められているのです。
銀杏餅 【道明寺製、大納言粒あん、ぎんなん入り】 いちょうの葉が黄落する頃、黄色い皮を被った実も熟して落ちます。ぎんなんです。銀杏餅は今日庵十一代玄々斉好みによるもので、宗家の露地には樹齢三百年を数える宗旦手植のいちょうの木があります。このいちょうの実に因んだお菓子で、今日庵では11月の宗旦忌にこの餅が出されるのが恒例となっています。
小春日和 【こなし製、小豆こしあん】 小春は陰暦10月の異名で、小六月ともいいます。11月にあたる小春の頃は台風シーズンも終わり、冬のように寒さがまだ厳しくなく、また強い季節風が吹きすさぶこともなく、あたかも春が甦ったような温かい日和に時折恵まれます。それを小春日和といいます。一年のうちで一番快適なこの時節に、物心ともに備えなければなりません。
初霜 【ういろう製、黄身あん】 晩秋から初冬にかけてその年初めて見る霜のことです。散り敷いた落ち葉の上に、あるいはしっとりと湿った畑土の上に、うすうすと初霜を見かけるとき、まぎれもない冬の訪れを知ります。
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