川根柚子の産地を訪問しました

11月13日、川根柚子の産地 広島県安芸高田市高宮町川根 に行ってきました。

中国自動車道を通って商工センターから約90分。インターを降りて走っているとフロントが曇ってきます。なんとなく足元もひんやりとしてきました。後で現地の方の話を聞くと、「今日は一番の冷え込みで今晩もしかすると雪が降るかもしれない」ということでした。

やはり、県北は寒い!

ナビがないので地図を片手に、同じような色づいてる山の景色の中を、走って、止まって、引き返して、また止まって、を繰り返し何とか到着。

川根柚子協同組合さんの加工場に案内され、搾汁をする機械の前で、工場長から今年の柚子の話、加工の話をうかがい、熊高部長さんから色々とお話をうかがう。
今年は小ぶりで豊作とも言えず、夏暑かったことから、皮の状態が良くないそうです。
11月初めから徐々に収穫量が増え、ピークは15日~20日あたり。
皮の状態の良いものは月初はまだ収穫せずに20日頃まで取っておき、大きく果汁もたっぷりの状態に育てて収穫するとのことです。

柚子はその木、葉、花の全てから柚子の香りがするらしく、葉も齧ると柚子の香りが口の中に広がるそうで、白くみかんに似た花の花びらは肉厚で、触るとポロッと落ちてしまうらしい。
また、蕾をおすましに入れると花が開き、柚子の香りが広がる。
そんな楽しみ方もあると教わりました。

枝には3cmくらいのとげがあり、このとげが果実を傷つけるので、とげを切る(とげをうつと言われていました)作業をされるようです。
結構手間というか大変な作業のようです。
あとで柚子の木を間近に見るとこのとげがけっこうたくさん生えています。
しかも思ったよりもずいぶん大きく不用意に実に手を伸ばすと痛い思いをしそうです。
風で気が揺れるだけでも傷つくらしく、その傷は商品価値を落とすということでした。

出していただいた柚子湯と柚子ぴいーるをつまみながら、柚子のお話の他にもいろいろとお話をうかがうことができ、有意義な時間となりました。

雨がぱらつく中でしたが、「とてもいい処だな」との印象を残し川根を後にしました。
川根のあたりは川が多く、江の川の支流が密集しており、「川の根っこ」というのが地名の由来ではないかと言われているそうです。

同伴した製造部長と道中、柚子を使った商品を他にも増やしたいと企画の意見として話をしました。例えば、柚餅や、小ぶりの柚子をくり抜いてそこに柚子羊羹を流し込むや、柚子入りの道明寺羹をつくってほしい、等々商品化できそうなものがアイデアとして浮かびました。

さてはて、どんなお菓子が生まれるか楽しみです。


川根柚子をつかったお菓子ができました。
ひろしま川根 ゆずっ子
ゆず